私は2005年3月から2025年3月まで、20年の大運天中殺が回ってきていました。
大運天中殺について
大運天中殺とは、算命学において天中殺にあたる大運がまわってくる期間のことを指します。その20年は運勢の枠が大きく外れ、最初の5年で運が上昇し、最後の5年で運が元に戻っていくと言われています（陽転の場合）。12年のうち2年回ってくる年運天中殺とはまた別の性質のものです。四柱推命では大運空亡、細木数子さんは宿命大殺界と言っています。流派によって、この大運天中殺が移動したり二階建てになったり、または40年続いたりします。
大運天中殺、大運天冲殺、大運天沖殺、だいうんてんちゅうさつ、たいうんてんちゅうさつ、色々表記がありますが、この記事では大運天中殺で書かせていただきます。
大運天中殺に関しては、「陽転現象と陰転現象がある」、「陰転するとしんどくて悲惨、陽転すると大ブレイクするも大運天中殺中に得たものは、大運天中殺が終わると同時にすべて無くなってしまう」といったような情報もあり、私は大運天中殺に入る前は本当に「大運天中殺に入ったらどうなってしまうんだろう」「20年なんて長すぎる」と不安でいっぱいでした。
結論から言うと、20年の大運天中殺は本当に、あっっっという間に終わってしまいました。そして大運天中殺が終わったからといって、すべてが無に帰すなんてことはありませんでした。
ここでは私の体験談を交えて、大運天中殺の始まる1年前、最初の5年、真ん中10年終わりの5年、最後の1年（抜ける時）、というようにブロック毎にそれぞれどう過ごしてきたかをお伝えしたいと思います。
これから大運天中殺に入る人、今まさに大運天中殺中の人、私のようにまた変剋律大運が回る人などなど、どなたかのお役に立てれば幸いです。
大運天中殺が始まる1年前（入る時）
ダイエットのしすぎで摂食障害になっていました。そしてその中で、「自分の運命って一体何だろう」と考えるようになり、本屋さんで「大運天中殺」関連の本を見つけ読みあさっていました。
自分の大運を割り出して見てみると、もうすぐ自分にも大運天中殺が始まることを知りました。
「大運天中殺に入る前に辛い思いをしていたら、大運天中殺に入ったら陽転しやすい」というようなことが書いてあり、「陽転させたい！好きなことを仕事にしたらブレイクするかも」と、それまで勤めていた貿易会社を辞めてアニメ業界に飛び込むことにしました。
最初の5年（2005.3-2009）
2005年4月 3月末で貿易会社を辞め、4月からアニメの勉強を始める
2006年 アニメの勉強をしつつアニメ会社の試験を受け入社する
2007年 アニメ会社へ入社するも身体を壊し1年で退職する
2008年－2010年 職を転々として大学事務職員におさまる
念願のアニメ会社に就職するも、アニメ会社は自分にとっては思いの外ハードワークで、身体を壊し結局1年でやめてしまいました。。。そこからアルバイトをしつつ、大学事務職の仕事の求人を見つけ応募しました。
真ん中10年（2010-2019）
2011年 東日本大震災
2013年 結婚する
2014年 第一子誕生
2018年 事故にあって骨折する
2019年 第二子誕生。転勤する
大学事務職のおかげで生活が安定し、役職もつくようになり、結婚は全く考えていませんでした。仕事をしつつ漫画の原稿を描いてコミケに参加しようかとか考えていました。ところが東日本大震災で考え方が変わってしまいました。というのも震災のあの日、みんなそれぞれ大切な誰かを気にかけて携帯でやり取りしていたのですが、私にはその「大切な人」というのがいなかったのです。「大丈夫？そっちは無事だった？」と電話をかける友人や相手が一人もいなかった。
不謹慎な話ですが、なんだか無性に孤独になり「やっぱ結婚しよう」と思ったのを覚えています。
結婚後も比較的穏やかに過ごせたかというと、そうではなく、2018年に事故にあってしまって4ヶ月入院し3回手術をしました。
終わり5年（2020-2025.3）
2021年 転勤する。パートを始める
2022年 大腸検査で引っかかり、内視鏡手術をする。義父が病のため亡くなる
2024年 義母が病に倒れる。パートが雇い止めになる
2022年には人間ドックの大腸検査でひっかかり、初めての大腸内視鏡検査でポリープを切除しました。パートの仕事も順調かと思っていたのですが、突然「契約の更新はしません」と言われてしまい、仕事を辞めざるを得なくなりました。これは本当にショックでした。
最後の1年（抜ける時）
2025年3月 夫単身赴任、私と子どもたちは義母のところへ引っ越す
仕事を持っていない私が一番義母の手助けが出来るとのことで、子ども2人を連れて地方の義母のところへ引っ越しました。狙ってもいないのに、まさに大運天中殺を抜けるのと同時のタイミングです。
夫は一人残り単身赴任。まぁ別居といえば別居ですね。
そして現在
端から見れば今の私は、大運天中殺で得た仕事はなくなり、夫とも別居中です。大運天中殺で得たものはなくなるの道理にかなっているのかも知れません。
しかし、夫や子ども、義母との仲は良好ですし（と、私が思っているだけかも知れませんが）、地方へ来て義母の手伝いをしていると、自分の仕事時間がないのですが、そのおかげで家でブログを軌道に乗せることができました。
失っても新たな道がありますし、不必要な縁が切れて必要なものだけが残っていく感じなので、憑き物が落ちたかのように今はスッキリ晴れやかな気分です。
あと金銭面では、私本人だけで見ると苦労しています。しかし、夫は転勤の度に出世したので、私自身は陰転しても、陽転現象というのは夫に行ってしまったのかなと思っています。
まわりの人の大運天中殺現象
私と同時期に大運天中殺に入っていた人を見ていると、多くは大運天中殺が巡ると同時くらいに結婚されている人が多かったです。多分これは私が20代で大運天中殺に入ったから余計そう感じているのかもしれません。結婚しないまでも、ずっと同じ仕事を続けている人はかなり出世していってましたね。あとは私のように、大運天中殺に入るか入らないかで転職する人や夫や子どもが陽転するケース。夫が出世したり、子どもが海外の大学、大学院へ行ったり、そのまた逆（自分が陽転して夫や子どもが陰転）もありました。大運天中殺が終わった後に転職や結婚していく人もいましたね。
大運天中殺に入る前に転職や結婚した方がいいのか？
私は結構細かいところを悩んでいたんですが、結果として大運天中殺に入ってから転職しました。
何故こんなに悩んだかというと、当時読んだ大運天中殺の本に「大運天中殺に入る前に行動すれば陽転する」「大運天中殺中に得たものは終わった後になくなる」「大運天中殺に入ったら常に受け身でなるべく新しいことはせずに我慢して過ごす」みたいなことが書かれてたからだと思います。
しかし悩んでも、結局は大運天中殺の方から流れを変えるように仕向けられる感じでしたので、何も行動を起こさなかったら起こさないまでも、大運天中殺の現象は出ていたのではないかと思います。
一度きりの人生だから失敗はしたくないのだけど、楽しく後悔なく生きていきたいと思った私は、大運天中殺中に転職も結婚も出産もしました。20年も何も行動を起こさず生きていくのは、私にとっては難しかったです。
大運天中殺中の天中殺の年に子どもを産んでいますが、その子には宿命中殺などは出ませんでした。大運天中殺中の普通の年に産んだ子は、宿命中殺と初旬大運天中殺が出ています。
同じ業種で転職したら上手いこと陽転して出世できたのかなぁとか、たまに考えることがありますが（というのもアニメ会社にいたときの元同期が、大運天中殺で今ものすごく出世しているので。。。）、今まで生きてきた人生に後悔は無いので、これでよかったんだと思います。
ちなみに私はまた20年後に変剋律大運の天中殺が20年回ってきます。。。
大運天中殺中に気をつけたこと
人間ドックや検診は受ける
まずは健康第一。健康であればやる気も出ますし、意欲も持てます。生涯学び続けたり、どこかへ行けたりできるのは身体と精神が健康であってこそです。
人の為になるようなことをする
たくさんの人に助けられて生きてこれたと実感することが多々ありました。そういうときは募金や寄付で返したり、ボランティアに参加したり、無理なく自分の出来る範囲で恩返しをしていました。
感謝する
大運天中殺に入って色々なことが起こり、1日1日が普通に過ぎていくのが当たり前ではないことに気づいてから感謝するようになりました。お墓参りにも行くようになりました。（それまでの私は。。。何もしていなかったです）
まとめ
いかがでしたか。この記事を読んで、私のように不安に感じていた人は、大運天中殺の見方が変わったでしょうか。名前だけ聞くと、何が起こるか不安になってしまう大運天中殺。私には縁がありませんでしたが、大運天中殺って結局のところ、陽転して大ブレイクして大金を稼いでも、そこで横柄な態度でいると、手痛い運のしっぺ返しがありますよ、ということなんだと思います。
しかし、自分が正しいと思うこと、人の為になると思うようなことなら、大運天中殺に入ったからといって我慢せずにやってみると後々後悔はないですし、必要以上に恐れることも無いのだと思います。
少しでも参考になったら嬉しいです。
以上、考察を終わります。
